
書籍紹介
1995年1月の朝。阪神・淡路大震災によって、神戸のまちは崩壊した。
あれから30年あまり。街は復興し、あの日の傷跡は、表面上ほとんど見えなくなったようにも思える。
しかし、地下深くでは、いまも静かに「揺れ」が続いている。
本書『スロー・アースクエイク』は、阪神・淡路大震災を起点に、被災地で見たもの、そして現在に至るまでの神戸の「地殻変動」をたどるエッセイ集です。
ジャーナリストであり詩人でもある著者・大西昭彦氏は、序文でこう語ります。
本書に収録した物語は「かつて震災があった」というむかし話ではない。
震災はひとつの舞台であり、そこで経験される都市と身体、記憶と報道、
あるいは希望と諦観といった営みを描きだそうとする試みとして物語はある。
それは被災した街や人々にむけた静かなオマージュであると同時に、
「都市に生きることのはかなさと持続」を問い直す作業でもある。
大震災から長い時間が経った“後”のまちは、いま、どこに立っているのか。
「復興」という言葉の先にある、目に見えない揺らぎと変化を静かに見つめながら、
本書は「都市に生きる」ということの意味を問いかけます。
書籍情報
- 書名:『スロー・アースクエイク』
- 著者:大西昭彦
- 発行:月待舎
- 発売予定日:2025年11月27日
- 定価:1,870円
購入方法
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